- タマホーム(1419)とはどんな会社?事業内容と注目される理由
- タマホーム(1419)の最新株価とPER・PBR・配当利回り
- タマホーム(1419)の最新決算・業績整理
- タマホーム(1419)の競合他社比較
- タマホーム(1419)の投資シナリオ
- タマホーム(1419)はどんな人に向いている銘柄か
- 終わりに
- 参考リンク一覧
タマホーム(1419)とはどんな会社?事業内容と注目される理由
タマホームは、東京都港区に本社を置く住宅メーカーです。「より良いものをより安く」という企業理念のもと、林業者や製材工場と直接つながる独自の流通網を築き、施工を自社で直接管理することで中間マージンを削減し、比較的低価格の注文住宅を提供していることで知られています。テレビCMなどでもおなじみで、個人投資家からの知名度も高い銘柄のひとつです。
事業は大きく4つのセグメントに分かれています。主力の「住宅事業」は戸建住宅の建築請負やリフォームを手がけ、「不動産事業」は分譲住宅・マンションの開発販売や賃貸ビルのサブリースを展開しています。このほか、住宅購入者向けのつなぎ融資などを行う「金融事業」、メガソーラーを運営する「エネルギー事業」も併せ持っています。
投資対象として注目されやすい理由のひとつが、10期を超えて増配を続けてきた株主還元姿勢です。加えて、住宅市況や資材価格の変動を受けやすい業態であることから、業績の振れ幅が比較的大きく、株価の値動きにも注目が集まりやすい銘柄だといえるでしょう。
タマホーム(1419)の最新株価とPER・PBR・配当利回り
タマホームの直近終値は2,988円です(2026年8月28日時点)。年初来高値は4,125円、年初来安値は2,701円と、1年のうちでも値幅の大きい展開が続いています。
- 直近終値:2,988円(2026年8月28日)
- 想定株価レンジ:2,500円~4,200円(後述の投資シナリオ全体における最小値~最大値)
- PER(実績ベース):約71倍
- PBR(実績ベース):約2.9倍
- 配当利回り(実績ベース):約4.2%(次期は増配予想で利回り上昇の可能性)
PERが70倍を超えているのは、直近決算で最終利益が前期比で大きく落ち込んだことが主な要因です。株価そのものが割高というより、分母となる利益が一時的に縮小している影響が大きいとみられます。
株主優待も用意されており、100株以上を保有する株主には特製QUOカードが贈呈されます。保有期間が3年未満なら2,000円分、3年以上なら4,000円分となり、長期保有ほど優遇される設計です。基準日は毎年11月末の年1回です。
株主還元方針については、業績や財務状況を総合的に勘案しながら安定的・継続的な利益還元を行うことを基本としており、直近の期末配当は1株あたり125円、次期は130円への増配が予定されています。配当性向は利益水準の変動によって年ごとの振れが出やすい点には留意が必要です。
タマホーム(1419)の最新決算・業績整理
2026年5月期の連結決算は、売上高1,977億4,000万円(前期比1.5%減)、営業利益38億4,200万円(同6.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12億1,300万円(同17.9%減)という減収減益の内容でした。
セグメント別に見ると、主力の住宅事業は注文住宅の引き渡し棟数が減少したことで減収となり、営業損益は10億6,600万円の赤字に転落しました。一方で、不動産事業は戸建分譲の引き渡し棟数が増加したことで増収・大幅増益となり、営業利益は35億8,100万円(前期比48.1%増)と、住宅事業の落ち込みを大きくカバーする形になりました。
会社側が示す2027年5月期の見通しは、売上高2,300億円(前期比16.3%増)、営業利益75億円(同95.2%増)と、大幅な増収増益を計画しています。今期からは中期経営計画「タマステップ2031」がスタートしており、事業基盤の強化を進めていく方針が示されています。市況の回復ペース次第で、この計画通りに利益が積み上がっていくかどうかが今後の焦点になりそうです。
タマホーム(1419)の競合他社比較
タマホームの時価総額と業界内でのポジション
タマホームの時価総額は、直近終値2,988円をもとに算出すると約866億円です。住宅関連の主要企業と比較すると、業界内では4位前後に位置していると考えられます。
競合他社リスト(時価総額順)
1位 オープンハウスグループ(3288)
時価総額:約1兆円
2位 飯田グループホールディングス(3291)
時価総額:約6千億円
3位 ケイアイスター不動産(3465)
時価総額:約1180億円
4位 日本ハウスホールディングス(1873)
時価総額:約130億円
5位 サンヨーホームズ(1420)
時価総額:約90億円
オープンハウスグループや飯田グループホールディングスは分譲住宅を主力とする大手で規模の差が大きいものの、日本ハウスホールディングスやサンヨーホームズは同じく注文住宅を主軸とする企業として、事業モデルの面でタマホームと比較しやすい存在といえます。
タマホーム(1419)の投資シナリオ
短期
直近終値2,988円を基点に、短期的には2,900円~3,200円程度のレンジで推移する可能性が考えられます。住宅市況や資材価格に関する材料、四半期ごとの受注動向次第で、この範囲内での上下動が想定されます。
中期
中期的には2,700円~3,600円程度のレンジを想定します。2027年5月期の会社計画である大幅増益が着実に進捗しているかどうかが確認できれば、上値を試す展開も考えられる一方、住宅事業の採算改善が遅れれば下値を探る展開もあり得るでしょう。
長期
長期的には2,600円~4,200円程度のレンジを想定します。中期経営計画「タマステップ2031」に沿った事業基盤強化が進み、住宅事業の収益性が回復してくれば、年初来高値である4,125円を上回る水準を目指す展開も視野に入ってきます。一方で、住宅着工戸数の減少トレンドが続くようであれば、慎重な評価にとどまる可能性もあります。
割安株価の目安
割安と考えられる株価水準としては、2,500円~2,800円程度が一つの目安になります。根拠は複数あります。まず配当利回りの観点では、期末配当125円を基準にすると2,500円で利回り5%に達し、この利回り水準は高配当株として意識されやすいラインです。またPBRの観点では、1株あたり純資産が1,023円程度とみられ、現在の株価はこれを大きく上回る水準で評価されていますが、過去に株価が調整した局面ではPBRが2倍台前半まで低下した実績があり、その水準はおおむね2,600円台に相当します。加えて同業他社との比較でも、タマホームの現在のPERは業界平均を大きく上回っており、業績が計画通りに回復し市場評価が平常化していく過程では、いったん株価が調整する可能性も踏まえておく必要があります。
タマホーム(1419)はどんな人に向いている銘柄か
高めの配当利回りと株主優待を長期的に受け取りたい人には向いている面があります。10期を超える増配実績があり、株主還元を重視する経営方針が示されている点は魅力といえるでしょう。
一方で、短期的な値動きの安定性を重視する人にはあまり向かないかもしれません。住宅事業の業績は市況や資材価格の影響を受けやすく、決算ごとに利益が大きく変動する傾向があるため、株価も比較的大きく動きやすい銘柄です。値動きの荒さを避けたい人は、ポジションサイズを抑えるなど工夫が必要になりそうです。
終わりに
タマホームは、直近decade以上にわたる増配実績を持つ一方で、直近期は住宅事業の落ち込みにより減収減益となり、株価指標も一時的に割高感が出やすい状況にあります。2027年5月期の大幅増益計画が現実のものとなるかどうかは、今後の四半期決算での進捗確認が重要になってくるでしょう。皆さんは、この会社の中期経営計画「タマステップ2031」が着実に実を結ぶと考えますか。それとも、住宅市況の逆風がまだ続くとみて、慎重な見方をとりますか。ご自身なりの視点で、次の決算発表を見てみるのも面白いかもしれません。
参考リンク一覧
- 四季報オンライン タマホーム(1419)
- Yahoo!ファイナンス タマホーム(1419)
- 四季報オンライン オープンハウスグループ(3288)
- 四季報オンライン 飯田グループホールディングス(3291)
- 四季報オンライン ケイアイスター不動産(3465)
- 四季報オンライン 日本ハウスホールディングス(1873)
- 四季報オンライン サンヨーホームズ(1420)


